My "Likes"

ちょっとからすごくまで、私の好きなもの

「麦本三歩の好きなもの/住野よる」

こんにちは、アキです。

ブログ開設のきっかけになったものを紹介します。

いくつかあるのですが、今回はその1と題しまして。

 

ブログ開設のきっかけ その1

「麦本三歩の好きなもの/住野よる」(幻冬舎

去年、子どもが塾通いをしていたのですが、国語のテストの長文問題で扱われていて、主人公の名前にインパクトがあって面白そうで、いつか読んでみたいなとは思っていたものの、積極的に探すほどの情熱はなく忘れかけていました。

すると子どもが最近学校の図書室で見つけたと借りてきてくれたので、読んでみました。

最初は「なんか変な主人公だし、一人ツッコミみたいな文章も読みづらいな~、これは若者の読む本では!?」と思いながら読んでいたのですが、読み進めると文体にも慣れてきて、ところどころに心に響く名文もあり、変な主人公も段々好きになってきて、最後には「これ好きだな」と思えるようになりました。

好きなものがたくさんあるといいな、私も探してみようと思いました。

 

以下、ネタバレになるかな?私の好きな箇所を紹介します。

↓↓↓

「無意味と大切じゃないは一緒じゃない。そして、無意味は意味の引き立て役でもない。無意味な日常があるから、意味ある日が大切に思える、とかじゃない。

無意味な日々も、意味ある瞬間もどっちも大切で、それが一番いいということなんだ」(麦本三歩は歩くのが好き)

「どれだけ知ってるか、どれだけ分かっているか、確かにそういう愛の形だってあると思います。でも、私の愛は、知識や情報以外のところでしっかりと胸の内に存在し、形を成しているのです。その想いは誰にも否定されないものだと思います。」(麦本三歩はブルボンが好き)

「大したことは起こらない。

謎も事件もファンタジーもない。

そういう毎日の中どう生きたってきっとそんなに変わりはしないんだろうと三歩は思っている。でも出来ればどうか自分も、嫌いなもののことじゃなく、好きなものの話をしていたいと三歩は願う。」(麦本三歩は今日が好き)

 

上記のお気に入り箇所から私が思ったこと。

私はアラフォーからもうすぐはみ出しそうな子持ちのパート主婦で平凡な日常を送っていて、40過ぎたあたりから私の人生このままでいいのかなと考えることも増えてきて、最近は「今を生きる」をモットーに過ごしているのですが、無意味に過ごすことも多々あり、後ろめたくなることも。

でも三歩の言う、「無意味も意味あるのもどっちも大切」っていいなと思いました。

あと、好きなことがあると頑張れたり日常が豊かになったりしますよね。

自分の好きなことってなんだろうと考えるのですが、「すごく好き」=「詳しかったり熱く語れたりするほど好き」だと思っていて「すごく好きなことってないな~。ちょっと好きなら結構あるけど、この程度の好きじゃ好きって言ってはいけない気がする」と自分の中で勝手に制限をかけていたことに気づかせてくれました。ちょっともすごくも好きならいいか、好きなものたくさん見つけて、楽しみの方が多い人生にしたいな、と思います。

 

著者については名前と「君の膵臓を食べたい」(読んでません)の作者ということしか知らなかったのですが、検索して男性だってことにビックリ。勝手に若い女性の作家だと思っていました。

 

・以前読みたいと思っていたが忘れた頃に子どもが運んできてくれた

・読み始めはあんまりだったのが段々面白くなり最後には好きに

・著者が男性でビックリ

内容だけではなく、読んだ経緯や読後の驚きなど他の要素も相まって、心に残った本でした。

 

好きレベル:★★★

系統:日々の幸せ再確認

 

曖昧ですが、好きレベルの表し方↓↓↓ 

ちょっと好き★・まあまあ好き★★・普通に好き★★★

結構好き★★★★・めっちゃ好き★★★★★